・考える異端者
智慧ある者や天才達にとって、
世間と折り合いをつけて暮らすのは苦労を要する事だろう。

ある西洋人は、発言ひとつ間違えれば処刑されてしまうような時代に生まれた。
彼は何年もかけて辿り着いた正しい考えを発表するため、
権力に睨まれぬよう苦心し、細心の注意を払って活動した。

ある東洋人は金のある社会的地位の高い環境に生まれた。
彼はそれに価値を見出すことはなく、
乞食となって煩わしい社会から離脱して修行を積んだ。

うまく立ち回る事が出来ず、もしくは立ち回る気など無いがゆえに、
虐げられ、殺され、社会から強制排除された天才達の数は知れない。

そして今日もまた、智慧者達は、
この現代社会となんとか折り合いを付けて暮らしているのであろう。
自分より遥かに優れているであろう彼等の考えを、
聞いてみたいものだと思うのであった。