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・市場の蠅
 
居るであろう、思惟に暮らすまだ見ぬ友人たち。
身の置き所に疲れ、不安に弱っているならば先人の残したこの言葉を紹介する。

 

「のがれよ、わたしの友よ、君の孤独のなかへ。

君は毒のある蠅に刺されて、疲れている。百カ所に傷を負うて、血によごれている。
しかも君の誇りは、それにたいして怒ろうともしない。
蠅どもは、まったく無邪気に、無考えに、君の血を吸おうとする。
血液のないかれらの生まれつきが血をほしがるのだ。
それゆえ、まったく無考えに君を刺すのだ。

かれらにむかって、もはや腕はあげるな。かれらの数は限りがない。
蠅たたきになることは君の運命でない。」



どうもこの辺の事は国・時代を問わずおおむね共通のようである。

蠅の群がる市場に居るくらいならば、
広場で子供達とサイコロ遊びに興じている方がマシと言うものなのであろう。


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